#ピアノ #声楽 #合唱 #室内楽 #管弦楽 #MIDI付き 全く性格の異なる3曲のアヴェ・マリアの詰め合わせです。歌詞は全部同じで、ラテン語典礼文です。この中で一つでも気に入った曲がありましたら、演奏していただけると嬉しいです。
1.万華鏡の国のマリア
ある日、マリア様の前に突然天使が現れ、イエスを懐妊したことを告げます。全く心覚えがないのに、どうしてこんなことにと、心が戸惑い戸惑うさまは、まるで突然万華鏡の国に迷い込んだみたいです。
曲:アカペラ4部合唱でカノンです。テンポは特に指定しませんので、お好きな速さでお願いします。全体を移調するのは構いませんが、音程は変えないようお願いします。下の方のパートは、むしろ男声にしていただいた方がいいかもしれません。
2. 水上の国のマリア
マリア様だって旅がしたい。マリア様も若い女性だったから、遊びたいですよね。お産自体大変だったのに、東方の三博士とか大勢の訪問客をもてなして疲れたマリア様は、気晴らしに湖に船遊びに。さしあたり近場でガリラヤ湖かな?ということで6/8拍子の舟歌にするつもりでしたが、どうも舟歌に聞こえません。
曲:ピアノ伴奏のソプラノ独唱。演奏上の注意点は特にありません。
3. 狂気のヘロデの国のマリア
さて、湖からベツレヘムに戻ると、とんでもない事態が巻き起こっていました。この地を支配するヘロデ王が、新しい王が生まれたという噂を聞いて、王位を奪われる恐怖のあまり発狂し、赤子を見つけ次第片端から殺すように兵たちに命じたのです。兵たちは町をくまなく探し回り、母親たちは逃げ惑います。そして赤子を殺される母親たちの悲鳴がそこかしこから聞こえてきます。そして自ら剣を手にしたヘロデ王は、ついにマリア母子にロックオン!「ついに見つけたぞ、この売女(ばいた)め、お前が不貞を働いて設けたその赤ん坊が新しい王だと?ふざけるな、こうなったら母子もろともあの世へ送ってやる!」ここから追跡シーン。幼きイエスを抱いて必死に逃れるマリア様は、息も絶え絶え。執拗に追いかけるヘロデ王。ついに袋小路にはまったマリア様は絶体絶命。満を持して剣を振り上げるヘロデ王。今度はマリア様自身の悲鳴が響き渡ります。と、そのとき・・・この先はご想像に任せます。
曲:オーケストラにSATB4部合唱(coro)およびS,Tの独唱(solo)。S,Tの独唱はそれぞれマリア様とヘロデ王です。ホルンはC管ですのでご注意下さい(キー=-12)。楽譜上の標語は、cresc. e strettoは「次第に強く、速く」、calando al fineは「曲の終わりまで次第に弱く、遅く」です。
3曲ともMIDIを付けていますが、上記標語はMIDIに反映されていませんのでご注意下さい。